はじめて版画つくる記録

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技術もなく器用でもない初心者の記録が一番役に立つと思うので記録を残します。

作った理由は液晶を見る時間を減らしたかったから。ラジオを聴きながらできる作業がしたかった。

目標期間:2週間
当初予算:2000円

絵は浮世絵っぽい感じにしたかったけどそんなことはできなかった。A4サイズくらいのものを作ろうかと思ったけど、2週間でできなさそうなのでハガキサイズにしました。

木版挫折した記録

結論から言うと木版での版画は途中で挫折しました。

買ったもの買った場所値段
シナベニヤ板(ハガキサイズ)5枚世界堂250円
彫刻刀セット(5本入り)メルカリ1000円
すべりどめマットセリア110円
ヤマト糊ダイソー110円
カーボン紙(5枚)ダイソー110円
計1580円

1〜3日目

材料を見たり、図書館で木版画の本を借りて作り方を見たりしました。

材料は最大限にケチったけど、どれも失敗しました。シナベニヤ板は2枚しか使わないで挫折したし、すべりどめマットは滑ったし、カーボン紙は木には転写できないタイプだったし、ヤマト糊は出番がなかった。

初心者はいい素材を使うほうが挫折しにくいけど、初心者で挫折するかもしれないからあまりお金を使いたくないというジレンマがあると思います。

4日目

版を3つに分けた。やり方よくわからなかったけどクリップスタジオの「レイヤーから選択」の機能とか使って分けた気がします。

5〜6日目

進展なし

7日目

買ったカーボン紙が木には転写できないタイプだったことに気づく。結局下絵の裏をザカザカ鉛筆で塗ってカーボン紙代わりにして転写しました。

8〜9日目

1枚目と2枚目の版を彫りました。1枚目はかなり時間がかかったけど、2枚目は5倍位の速さで彫れたので成長を感じました。でも細かいところが彫れなさすぎて木版画は挫折しました。

あまりにも彫れなくて彫刻刀が悪いのかと思い、砥石とか見てたら欲しくなったけど思いとどまりました。Amazon見てると包丁砥ぐのにハマった人が多いことがわかった。結局自分のやり方がまずいだけでした。

全然細かい所が彫れなくて調べてたらハガキサイズの消しゴム版画で多色刷りやってる人を見つけてやりたくなりました。特に「除光液+レーザープリンター」で板に転写する方法があると知ってやりたくてしょうがなくなりました。

こうして木版画から消しゴム版画に鞍替えすることにしました。

消しゴム版画つくった記録(1回目)

買ったもの買った場所値段
除光液ダイソー110円
消しゴムはんこ(ハガキサイズ)2枚ダイソー220円
アートニック(スタンプ用インク)オーカー世界堂218円
アートニック(スタンプ用インク)インディゴ世界堂218円
計766円

10日目

消しゴムはんこと除光液を買う。彫るのが面倒なので版を2色刷り用に変更しました。

11日目

除光液とレーザープリンタを使って少しわくわくしながら転写作業を行いました。

二枚とも見事に失敗しました。おかしいなあ。

かすかな線を見ながらなんとか彫りました。彫りは「もりのはんこやさん」の動画を参考に彫りました。

12日目

今になって消しゴムはんこの本を図書館で借りてくる。ついでに世界堂でスタンプパッド(アートニック)を買った。

本は消しゴム版画でめちゃくちゃすごい作品を作っているアオヤマヤスコさんの「季節の消しゴム版画練習帖」という本を借りました。

消しゴムはんこを刷る。

全然紙に色が乗らなくてショック!だったんですが友人が盛大に褒めてくれたので嬉しかったです。版の合わせがむずかしい。

消しゴム版画つくった記録(2回目)

買ったもの買った場所値段
はんけしくん(やわらかめ)ヨドバシ.com449円
はんけしくん(かため)ヨドバシ.com504円
VM デュードロップ オーシャンデプス東急ハンズ286円
VM デュードロップ サッチドストロー東急ハンズ286円
VM デュードロップ ピンクグレープフルーツ東急ハンズ286円
バーサクラフトS サンド東急ハンズ264円
バーサクラフトS(こまけいこ)マーメイド東急ハンズ264円
バーサクラフトS(こまけいこ)しずく東急ハンズ264円
計2603円

13日目

ヨドバシドットコムに結構な安さで消しゴムはんこ材料が売られていることに気づく。「はんけしくん」は世界堂より安い。2000円以上買うならAmazonが一番安いと思います。

版分けと色について考える。今回は再び3版にすることにしました。

14〜16日目

進捗なし。

17日目

下絵を描いた。今回は本を参考にして、デジタルではなく色ペンで版を分けました。簡単だし彫るときのサイズ感などがわかってよかった。方眼紙に描くとサイズや直角が取りやすいと本に書いてあったのでそうしました。今回はちゃんと版合わせの見当をつくりました(左下の線)。

転写は消しゴムについてたトレーシングペーパーに版ごとに絵をうつして爪でこすりました。除光液転写よりもはるかに簡単でした。

18日目

3版分の彫りをやりました(写真取り忘れ)。「はんけしくん」は100円ショップの消しゴムよりも彫りやすかったです。ただ値段が4倍なので次からどうしようか悩みます。

カッターを倒し気味にして線がブレてしまうことがあるので気をつけたい。今回は余白を彫刻刀で彫るようにしました。余白の処理は初心者は彫刻刀のほうがやりやすいと思います。

19日目

新宿の東急ハンズでインクを買いました。広い面積を押すには「アートニック」より「バーサクラフト」や「デュードロップ」の方が良いと本に書いてあったのでそれらを買いました。買いすぎて予算オーバーだったのがさらにオーバーしました。

刷った。何度か刷って余計についたインクの部分を彫刻刀で取る作業をしました。

気づいたこと:透ける色と透けない色がある。黄色に赤はほぼ透けないのでヒトデと花火は白抜きしなくてもよかった。白抜きすると版合わせが難しくなる。デュードロップはけっこう色が出る。

消しゴム版画は奥が深いですね。またやりたいです。

まとめ

かかった期間:19日(当初予定14日)
かかった金額:4949円(当初予定2000円)