自分はあらゆることにやる気がありません。生きる気力に乏しいと言っていいかと思います。やる気を出す系の本を見ると、よく「好きなことを報酬として利用する」と書いてあります。例えば、やるべきことをやったらその報酬として好きな漫画を読んだり、美味しいお菓子を食べたりして頑張って行動しようという感じです。
「自分のやりたいこと」や「好きなこと」を結構な間考えていたのですが、結局自分には「食べる」と「寝る」くらいしか欲求がないのだと思いました。そんなんでいいのだろうかと考えましたが、この前読んだ本に「生物の基本的なモチベーションは怠けること」と書いてあったので安心しました。
前置きが長くなりました。そういうわけで、私の数少ないモチベーションのひとつである「食べる」を外発的動機づけにしてもろもろのやるべき作業をこなしていこうと考えました。それが「屋内スープ」です。
普段屋外スープ部で使っているスープジャーは優秀な保温調理器でもあります。朝、適当な野菜を鍋で5分くらい煮てスープの素とともにスープジャーに入れておくと、昼にはじっくりコトコト煮込んだスープになっているのです。これを、「魔物(タスク)を3匹倒さないと開かない宝箱」に見立て、タスクに取り組みます。この試みは今のところよく機能しています。
すべてがのりになる
以前、生米を3時間くらいスープジャーにいれておいたらいい感じに雑炊になったという話を書いたのですが、5時間置いてしまうとのりになってしまうことがわかりました。
宝箱(スープジャー)を開けてみるまでは、ご飯とのりがスープジャーの中に混在しているのです。まさにシュレディンガーの米です。しかし、報酬にギャンブル性がある方が生物はよく行動するらしく、外発的動機づけとしてはちょうどいいのではないかと思ったりもしました。