増やすのが好きか、減らすのが好きか

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さまざまなタスク管理の方法を試しては挫折する筆者ですが、先日ギガジンで興味深い記事を読みました。

ADHDの先延ばし癖を「レシートプリンター」を使ったライフハックで克服できたというエピソード – GIGAZINE

記事の内容を簡単にまとめると、次のようなタスク管理のライフハックです。

  1. 付箋にタスクをひとつずつ書き、壁に貼る。
  2. タスクが完了したら付箋をはがして丸め、透明な瓶に入れる。

実際に試してみると、これがなかなか楽しいです。

 

普通のチェックリストとの違い

面白いと感じた点は次の二つです。

  • アナログな操作感
  • タスクが物理的に“消える”感覚

ハビットトラッカーで連続チェックを重ねたり、HabitRPGのようにレベルアップしたり──そうしたタスクを積み重ねることで「増える」報酬も魅力的です。しかし、付箋を丸めて瓶に放り込むと「すべてが物理的にクリアされる」感覚が得られ、それこそが自分にとっての強い報酬になっているように思います。

 

減らす楽しさ

考えてみると、モンハンnowでいろいろなモンスターの素材を集めて武器や防具が作成できると嬉しいと感じてましたが、それは

  • 強い武器や防具が手に入ったからうれしい
  • Boxに入っていた大量の素材が消えてくれたのでうれしい

という2つの面があるように思います。

料理で例えるなら、皿洗いはシンプルに「減らす楽しさ」がある作業だと思いますが、料理自体も冷蔵庫の中の雑多な材料をコンバインして消化吸収するという点で「減らす楽しさ」を持ち合わせた作業だといえます。ここに、料理とぷよぷよの共通点が発見されるのであります。

脳科学者の山鳥重さんが書いた「わかるとはどういうことか」という本に、「人間、そして生物はエントロピーを減少させることが本質」と書いてありましたが、付箋を瓶にためるライフハックは、その本質を思い出させてくれる体験でした。