1日目の朝から就寝までの記録です。前回
1日目
朝4時の鐘で起床。昨日に引き続き、この日も緊張でほとんど眠れませんでした。
4時半から瞑想が始まります。昨日指示のあったアーナーパーナー瞑想を朝からたっぷり2時間です。頭が半分寝てることもあって、雑念がたくさん浮かびます。その度に呼吸に意識を戻します。5分以内に意識を戻すことを求められますが、ときには何分も別のことを考えてしまいます。
朝食
瞑想の終わる6時半から朝食となります。昨日の夕食と同じようなシンプルな朝食です。梅干しが相変わらずしょっぱいです。飲み物はほうじ茶やコーヒー、紅茶、牛乳などを選べますが、自分は豆乳を飲みました。この豆乳が普段飲んでる豆乳よりもずっとおいしく、帰ったら買おうと思いました。
朝食が終わって8時までは自由時間です。歯磨きをした後、散歩がてら敷地内を歩いていると、西側の木々が朝日に照らされているのが綺麗でした。地上まで太陽の光が降りてくると、体に暖かさを感じて太陽のありがたさが身にしみました。この日は晴れてましたが、敷地内の草にはたくさんの朝露がついていたので、昨日に引き続き長靴が役に立ちました。
午前の瞑想
8時からは1時間のグループ瞑想が行われます。グループ瞑想は日に3度あって、この時間は必ずホールにいなければいけません。グループ瞑想以外の時間は自室やセル(古い生徒のみ使える瞑想用個室)などで瞑想してもOKです。9時からはまた2時間の瞑想です。この時間に生徒は6名ずつアシスタント指導者の前に呼ばれ、ちゃんと瞑想ができているか質問されます。うまくできていない場合にはアドバイスをしてくれます。
瞑想は相変わらず意識がそれます。コース後に古い生徒の方に聞いた話によると、アーナーパーナ瞑想は例えるならば「道具を研ぐ」ための瞑想なのだそうです。鉛筆が丸まってるとうまく線が引けないように、アーナーパーナ瞑想がうまくできてないと、ヴィパッサナー瞑想がうまくできないのだそう。
昼食
11時から昼食が始まります。古い生徒は午後に食事ができないので、この昼食が最後の食事です。梅干しは相変わらずしょっぱかったですが、なんだかクセになってきました。
昼食が終わった後は昼の1時まで自由時間です。自分は散歩したり、部屋でストレッチしたりして過ごしました。希望者は正午からアシスタント指導者に瞑想中の疑問を質問できます。自分のシャワー割り当ての時間は12時30分から50分まででしたが、20分でシャワーを浴び、着替え、シャワー室を掃除して出てくるのはかなり大変に思えました。1時からはまた瞑想が始まりますが、5分前までに髪を乾かすのも大変でした。
1時からはホールまたは部屋で2時半まで瞑想、2時半から3時半までグループ瞑想、3時半から5時まで再びホールまたは部屋で瞑想というスケジュール。合計4時間の瞑想です。相変わらず意識はそれました。
ティータイム
5時からはティータイムとなり、新しい生徒はこの時間にお茶と果物を食べることができます。この日はバナナとみかんでした。豆乳とバナナの相性が良くて、とてもおいしかったことを覚えています。
講話
6時からは再びグループ瞑想。7時からは1時間半ほどゴエンカ氏の講話を聞きます。この講話は、諸々の瞑想や戒律がなぜあるのか、何のためにするのかを明確化するために行われます。実践→実践の意味、の順で教えられるためわかりやすかったです。この日の講話は、心のさまよい続ける習性の話でした。
8時半から30分ほどの短い瞑想時に、毎日新しい指示が入ります。鼻腔内を観察していた意識の範囲をせばめ、鼻の入口の部分に意識を向けるように指示がありました。この文章は10日間が終わった後に書いてるので、指示されたことがわかった状態で書いてますが、自分は音声指示を理解しづらいタイプのようで、指示を勘違いして理解していることが何度かありました。
そういうわけで、9時のアシスタント指導者への質問で直前に指示されたことを質問することが多かったです。アシスタント指導者は「ちゃんと聞いてろよ…」みたいな反応は一切せず、毎度丁寧に教えてくれました。
何はともあれ、1日目が終わってホッとしました。夜のセンターは暗く、星がきれいに見えました。寝る前にトイレに行くと、洗面所の上に湯たんぽがあることに気づきました。お湯を入れてベッドの足元に置いておくと、足から暖かさが身体中に伝わり、すぐに眠くなりました。
記録4へつづく